バレンタインデーまでには

今回は、昔の写真を絵画で再生するというお仕事を頂きました。

子供達の成長は早い物で、私も息子が小さい頃は手が掛かるので時間をやりくりしながらも、子供と少しでも接する時間をと考えていましたが、仕事でバタバタしている間に、あっと言う間に時は過ぎ、振り返ると、息子にはあまり良いとは言えない母親じゃなかったかなあと反省しています。もっと色んな事を教えてあげればよかったと、離れて住むようになってから考えますね。だからなのでしょうか、大変だった幼い頃の方が、記憶に残り、可愛かったなあと親は心に刻むのだと思います。

このお客様もたぶん同じ思いをされたのか、母親の気持ちが分かる画家を探していたと言われました。

頂いた写真はか、時間が経ったせいか色あせていて、PCに取り込んだ後、想像できる範囲で色付けしてから作業を始めました。

プロセス１．まずはキャンバス加工から。既に製品にはジェッソが二度塗りされているのですが、今回オイル専門のグランドと言う下地を塗りました。そうする事で、出来上がりの発色がかなり違います。乾燥させること一週間。

プロセス２．パーマネントピンクで、子供達の位置とエアクラフトとの三角地点を調整しながら、デザイン化。

プロセス３．海はツルツル、平地はザラザラ、手前の丘はザクザクをイメージし、使う筆やメディアムやオイルの量を調整しながら、色を付けて行きました。

プロセス４．最初はざっくり色付けし、乾燥させてから、少しづつ細かい街並みやシャツの柄等を入れて行きます。

プロセス５．ハイライトを更にくっきり、たっぷりのペンキで載せて行きます。

プロセス６．最後にリタッチ可能なニスを塗って完成予定。バレンタインデーまでにはお届けしようと思っています。お好みにより（光沢は一年後には本ニスが塗れますので、またお会いしましょう。