春らんまん展 2022　受賞者発表！

参加頂いた作家様、ギャラリーに足を運んで頂いたお客様、人気投票に参加頂いた絵画ファンの皆さま、

本当に有難うございました。最終日前に突然咲いた桜も満開になりました。

全ての展示作品は、ビデオ並びにホームページで今後1年間ご覧頂けます。

是非再度ご覧頂き、新たな発見をお楽しみください。

https://www.artisansjp.com/haru2022

下記は、受賞者の発表です。

人気投票　第1位　原田しづかさんの「双竜」107ポイント　と「溢れる思い」105ポイント。

30～40名のお友達がギャラリーに足を運んで下さいました。

エネルギッシュな作品の素晴らしさは勿論ですが、人間性の素晴らしさが多くの人から慕われている理由だと思います。内から発する思いを、パステルにグリッターやマニキュアなど、新しい画材を併用し表現する事で、キラキラした作品となっていて、多くの方に春と幸運を感じさせてくれる作品として人気でした。

人気投票　第2位は、池上武男さんの　「Dreadlocks star」85ポイント。

日本画の伝統技法「垂らし込み」によってできた斑や滲みを生かしながら墨・木炭・水彩などで仕上げてある作品で、写真では伝わりませんが、目の鋭さ・ひげの表現・歯の光沢まで繊細に描かれた所と滲みで柔らかく表現された所のメリハリが素晴らしい作品だと思います。鑑賞者から、「この犬凄いね」という言葉を何度聞いたか分かりません。私自身、頂いた写真と実物とのギャップを一番感じた作品でした。

人気投票　第3位は、森壽男さんの「奥入瀬」84ポイント。

きめ細やかな点描画で、緑を奥行き深く描かれる森さんの作品は、いつもながら鑑賞者の目を引く作品となりました。奥入瀬へ行った事があると話されるご夫婦、こんなところに行ってみたいと言われる若いご婦人、癒しを貰ったと喜ばれるお年寄りなど、老若男女の幅広い票が集まりました。

人気投票　第4位は、前期の作品で一番人気だった　松本みさこさんの「穏やかな春の日に」69ポイント。

会期中はご本人の個展の開催とも重なり、お忙しい中有難うございました。墨流しの技術で500枚以上のオリジナルストックから、インスピレーションに合わせて貼り絵と描写を組み合わせる、独特の技法で描かれる作家さんとして人気です。春らしい穏やかな色と可愛らしいキャラクターが皆の目を楽しませてくれました。

昨年11月に販売されたご自身の画集「Fantasia」は、2週にあたり絵画部門No.1の売り上げだったそうです。

全国の書店からオーダー可能だそうです。

そして　ギャラリー賞は、梅宮順子さんの「始まりの時」66ポイント。

新月から始まる最初の一夜月と、透き通る様に未だ葉を付けていない木の枝が、繊細に描かれた幻想的な作品です。こちらの作品も写真では写し出されていない暗い側の月のクレーターや、枝先が日本画の顔料でキラキラ光る様を是非原画で体験して頂きたかった思いです。毎月の様に展示会でお忙しい梅宮さんですが、この度ご出身地福島のお寺での天井画66枚を手がけられる事が決定したそうで、完成する3年後がとても楽しみです。

もう一作品、特別にご紹介したい作品は、高津陽子さんの作品で「赤い椿」60ポイント。

赤い椿の花と青い葉のコントラスト、白い線が流れる様に花に向かいアクセントとなっていて、自然と視線が絵の中でトラベルをする、花とつぼみの配置など、デザイン的にも素晴らしい作品だと思います。顔彩と墨を巧みに扱い、墨彩画という新しいジャンルで活躍されている作家さんです。